ソードとの違い

 日本刀は海外でもその存在が知られています。ですからソードと比べて無名であるとまでは言えないでしょう。しかし以前は刀剣と言えばソードであった時代が長く続きました。刀剣に限らず、欧米の文化が席巻していたことも影響したのでしょう。ソードはヨーロッパの伝説の中で、神話の中で語られ、世界中で憧れの的となりました。その意味では、日本刀はアジアの片隅で、人知れずその精神性を高めていたのです。

 それが今となってはジャパニーズソードとして親しまれ、開国から長い年月が経ったのだと思い知らされます。海外で日本刀が評価されるのは、その性能や独特の外観が認められているからでしょう。日本人にとっても美しい装飾は、海外の人から神秘的だと受け止められています。例えば映画作品等でもよく登場し、タランティーノも「きるビル」で使用しました。この映画でヒロインは、沖縄の刀匠のもとを訪れています。刀匠に造ってもらわなければ、真の日本刀を手に入れることが出来ないという設定も、日本刀の精神をよく捉えてのものではないでしょうか。刀匠がその依頼に応えて造った刀は、物語らしく不思議な力を発揮し、映画は日本刀のもつ魅力を如何なく発揮しています。

 日本刀に見られる美は正当に評価され、いわゆる世界の名剣の一つとして認知されています。名剣は他にダマスカス刀、クリス等があるのですが、いずれもアジア地域の刀剣です。日本刀の起源を探っても、中国や朝鮮半島の技術に辿り着きますから、アジア全体における美意識がいかに優れていたかを物語っています。その中で、日本刀が占める独自の位置はどのようなものなのでしょうか。

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