心得とあわせて、失礼と危険のない正しい鑑賞の手順も知っておきたい。
- 手を洗い清める。
- 指輪や時計、ブレスレットを外す。指輪や時計は、刀身や持を傷つけるおそれがあるため、あらかじめ外しておく。
- 刀に一礼する。
- 鯉口を切ったあとは、鞘の中で棟を清らせるようにして、一気に 抜く。このとき、鞘の中で刀身を左右にカタカタと動かしてはいけない。鞘の内側 を削ってしまったり、刀身を傷つける恐れがある。また、途中で止めて眺めたりせ ずに、静かに一息に抜くこと。 よく、刃を向こうに向けて、右手で柄を、左手で鞘を持ち、両手を左右に聞くよ うに抜く人がいるが、これは間違った抜き方で、万身や鞘を傷つけることになる。