宮本武蔵は、そのドラマティックな生涯を映画やドラマの中で数多く語られてきた人物でもあります。 これだけ有名な宮本武蔵ですが、彼が手にしていた日本刀に関しては、その詳細は明らかには分かっていないようです。晩年に武蔵自身が著した言われている「五輪書」においては、刀の長さなどについて、刀の長さなどへのこだわりは愚かであるなどと語っているようです。武蔵が語った刀の長さにこだわることへの愚かさに関しては、 佐々木小次郎との決闘の場で使用された木刀が物語っているとも言われています。有名な佐々木小次郎との立会いの場で、武蔵は約126 CM 程の木刀を用いたと言われています。長い刀にこだわることなく戦いの場にふさわしい最適な武器を選定することが、何よりも勝敗に関わることなのだ、ということを武蔵は語りたかったのかもしれません。佐々木小次郎との決戦の場において、木刀を選び抜いた武蔵は、その勝敗を持って自分自身の考えを世に証明してみせたとも考えられます。 長い刀などにこだわることなく、自分自身にとって戦いにふさわしい武器を選び抜くことが、何よりも勝敗にとって重要なことであるという彼自身の教えなのでしょうか。