獅子王

近衛天皇の時代、夜毎御所に現れて大きな鳴き声を響かせ、天皇を脅かす妖怪がいた。猿の頭、虎の手足、狸の体、蛇の尻尾を持った「鵺」である。体調を崩した天皇は源頼政に鵺退治を命じる。見事一矢でこれを仕留め、その功績により賜ったのが、名刀獅子王である。

治承四年(1180)76歳の老兵・源頼政は平家打倒の兵をあげ、その時に佩いた太刀が「獅子王」である。頼政は平氏の先制攻撃を受けて敗退、自刃する。愛刀・獅子王は同族土岐氏が守り、幕末を経て、皇室に献上された。

平安時代の作とみられるが詳細不明。刀匠も不明。現在は重要文化ッ在に指定され、東京国立博物館が所蔵している。